

①シルエット、デザイン
ベースとなるデニムは岡山県井原市産のコットン100%14オンスセルビッチを使用しています。
井原市は生地生産でとても有名です。
セルビッチとは耳つき(裾写真参照)の生地のことで、1日でたった20本分ほどしか織ることができない貴重なものです。
それに対して耳がない生地は1日で180本分ほどの生地が織ることができます。
だいぶ効率が違いますね。
耳付き生地はシャトル織機という機械を使ってます。
シャトルとは往復を意味しており、糸が行って返ってを繰り返して生地ができます。
シャトル織機で織ると生地に凹凸ができ、とても風合いが良くなるのも特徴です!

次に別生地の説明です。
マウンパグログランというコットン60%ナイロン40%の交織生地で、生地名の通りマウンテンパーカーなど
アウトドア用によく使用されます。
この生地を合わせることでアウトドアテイストを組み入れ、フィッシングにぴったりのジーンズに仕上げました。

シルエットはレギュラーシルエットにしています。
特徴としては、ヒザからスソにかけて徐々に細くしています。
なぜか?
ヒザとスソの幅を変えないとスソに溜まりができたとき広がり、極端にいえばブーツカットみたいになります。
細くした分、溜まりができても広がらずに全体のシルエットをきれいに見せることができます。

次に股上についてです。
下の写真で見てもわかるように前股上と後ろ股上の深さに大きな差をつけています。
なぜか?
後ろ股上を深くしないとしゃがんだ時、おしりが出そうになります。
後ろ股上に合わせて前股上を深くすると、しゃがんだ時に生地がおなかに溜まりとても苦しくなります。
これらを解消するためにこのパンツは前後ろ股上に差を大きくつけています。

このパンツで一番の特徴は、何といっても大きなバックポケットです。
小型のタックルケースが余裕で入ります。
またプライヤーもすっぽり入ります。ガーデニングや手ぶらの時に便利です。

この大きなポケットの中には、もうひとつポケットがあります。
内側ポケットはフタが付いているので、貴重品を落とす心配がありません。

さらに、大きなポケットの底には補強布を当てています。
ポケットの底は、ものを入れた摩擦で早く傷んでいきます。
そこで補強布を当て生地を二重にして強くしています!

また、ポケット生地は黒色にしています。
通常のジーンズは白色を使いますが、白は汚れが目立つため黒色に変更しています。
細かな部分ですが、釣り仕様に変えています。

②付属
続いて、付属についての説明です。
・フロントトップボタン
1900年代アメリカ初頭のヴィンテージボタンを参考にしたものを使用しています。。

・ファスナー
ユニバーサル製を使用。1940~50年代のアメリカヴィンテージを再現したものを使用。

・フロントリベット
銅製の打ち抜きタイプ。現在では銅製リベット以外も多くありますが、もともと銅製リベットが最初。

・バックリベット
後ろポケットに使用しているリベットは、先が飛び出していないタイプを使用。
ポケット強度を上げつつ、通常リベットよりシートを傷つけないリベットを採用。

・紙パッチ
釣用デニムとすぐわかるロゴにした。ベースの紙はウエスタンクロスという強度の高いものを採用し、
その上にシルクスクリーン2色刷りをしている。

・超高密度織ネーム
通常のネームは1cm間30回程度織密度。THE BACK WATERは90回の織密度で鮮明なネームに仕上げた。

・インサイドネーム
内側ポケットに付けるネーム。ミリタリーでよく見られるもので、ヴィンテージと同じく平織りの綿100%ベースを採用。

③はっ水加工
次に、釣り用デニムとして重要なはっ水加工についてです。
はっ水加工は生地の表面に、はっ水する特殊な液を塗ります。
このはっ水加工を施した生地3つに、JIS規格に基づき検査しました。
検査は、未洗いから3回水洗いした後のはっ水強度をはかります。
ちなみにはっ水と表記できるのは、3回検査処理後でも2等級以上必要です。(5が優良)
当社製品は、4と5です。

はっ水動画をリンクしていますので、よろしければご覧ください。
③縫製
最後は縫製についてです。
まず、この製品の糸にはコアー糸という糸を使っています。
これ結構こだわりです。通常の商品はスパン糸使っています。
なにが違うか?
スパン糸というのは、ポリエステルを素材とした非常に強度のある糸のことです。
対するコアー糸とは、ポリエステル芯を中心にして綿糸を巻いている糸になります。
コアー糸は、強度と風合いを兼ね備えた糸になります。
続いて写真の説明です。
まずは、前見ウエストのVステッチ。ヴィンテージスペックと言われるものです。
ウエスト下部をチェーンステッチで縫って、上部を本縫いしています。
これ非常に手間がかかります。
通常はラッパという装置使い、一気にウエストを縫うのですが、これには二度行程になるので手間なんです。

次に、裾チェーンステッチ。
ヴィンテージ好きは、裾上げして本縫いになることを嫌がるくらいの重要スペックです。
裾のあたりが写真のように斜めに走ります。
本縫いはまっすぐです。

続いて、内股の縫製です。
通常ヴィンテージは巻き縫いはしないのですが、この製品は巻き縫いをしています。
巻き縫いのほうが縫製強度があがります。
ただし、表から見たらヴィンテージの縫いと同じように見えるように内側ステッチは
生地と同色にしています。

以上、長くなりましたがFISHING DENIMの詳細を書きました。
すこしでも皆様に当社製品を知って頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
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